Anitta (アニッタ)おすすめ曲まとめ その1【おしり無し】

アニッタ アーティスト紹介
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ブラジルを代表するアーティスト、Anitta(アニッタ)

世界の歌姫、アニッタ

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2010年代以降のブラジル・ポップスを代表するアーティストといえば、まちがいなくAnitta(アニッタ)です。

10年以上のキャリアで流行の最前線に立ち続け、数々の音楽賞を受賞してきました。それに飽き足らず、ブラジル以外のラテンアメリカ圏、そして北米市場に進出するため、スペイン語英語でも歌い、海外アーティストとも積極的にコラボしています。

こうした成果として、2022年3月25日には、スペイン語のシングル“Envolver”(エンヴォルヴェール)が、Spotifyのグローバル・ランキングで1位になりました。これは、世界で一番ストリーミングで聴かれたということであり、ブラジル人アーティストとしては初めての快挙です。もはや彼女を「世界の歌姫」と呼んでも、異論はないでしょう。

日本人は、おしりが苦手?

そんなアニッタですが、「なんとなく苦手だな…」と感じている方も、いらっしゃるのではないでしょうか。

アニッタを語る上で、というよりも、ブラジルのポップスを語る上で、避けて通れないのが「おしり」です。サンバの国、カーニバルの国として、ダンスでおしりを振るのは当然のことであり、衣装も露出度が高くなります。

アニッタも、デビュー以来、一貫しておしりを強調したダンスをして、ブラジル・ポップス界の頂点にのぼりつめ、「世界一位」という偉業も成し遂げました。なので、アニッタの代表作を集めたこちらの記事で紹介しているMVは、どれも「尻芸」にあふれています。

ただ、日本では「おしりを振る」ということに抵抗感をもつ人も、少なくないでしょう。そもそも日常のなかで踊る機会があまり無いし、ダンスで「トゥワークを見るのが苦手」という声もよく聞きます。この記事を書いている私も、日本で生まれ育ったアラフォー世代ですが、子供のころ「屈辱的な罰ゲーム」として皆の前でおしりをふらされた記憶があり、ブラジルとの落差を感じます。

アニッタの魅力は、おしりだけじゃない!

でも、アニッタの武器は「おしり」だけではありません。艶やかで表現力豊かな声や、どんな条件下でも最高のパフォーマンスをするプロ意識も、アニッタの魅力のひとつです。

そこで、アニッタの曲の中から、MVでおしりを振っていない曲を集めてみました。

「これからアニッタを聴いてみたいけれど、セクシー過ぎるのはちょっと苦手…。」

「おしりは避けたい…。」

という方は、ぜひ最後までお付き合いください。アニッタのヴォーカリストとしての力量や、表現の幅の広さが分かると思います。

それでは、一曲ずつ見ていきましょう。

レコーディングスタジオの写真。歌手の目線から、マイクと楽譜がうつっています。
この記事では、「歌」のみで、アニッタの魅力を紹介します。

Anitta (アニッタ)のオススメ9曲【おしり無し】

“Zen”

Anitta feat. Rasel “Zen”

デビューアルバム“Anitta”(アニッタ)に収録されている楽曲“Zen”(ゼン)の、スペイン語バージョン。スペインのラッパーRaselとコラボしています。原曲のポルトガル語バージョンのMVは、恋愛ドラマ風なのですが、ここで紹介したスペイン語版は、性的な要素が無い作品に仕上がっています(リンクはYoutubeに飛びます)。

曲自体はレゲエ調のポップスで、アニッタのヴォーカルの「つややかさ」、「明るさ」がよく表れていると思います。

“Cravo e Canela”

Anitta part. Vitin “Cravo e Canela”

“Cravo e Canela”(クラーヴォ・イ・カネーラ)は、2015年の3枚目アルバム“Bang!”(バン)に収録されているR&B調の曲で、2016年にシングルとしてリリースされました。ブラジルのミナスジェライスのレゲエ・バンド、Onze:20(オンヂ・ヴィンチ)のボーカリストVitinとのコラボです。

“Você Partiu Meu Coração”

Nego do Borel “Você Partiu Meu Coração” ft. Anitta, Wesley Safadão

“Você Partiu Meu Coração”(ヴォセ・パルチウ・メウ・コラソン)は、2017年大ヒットした、黒人男性歌手Nego do Borel(ネゴ・ド・ボレウ)の曲。もうひとりの共演者、Wesley Safadão(ウェズリー・サファダォン)は、フォホーという音楽ジャンル出身の人気歌手です。

一度聴くと忘れられないメロディーの曲で、アニッタのコケティッシュな声の魅力も、いかんなく発揮されています。

”Is That For Me”

Alesso & Anitta “Is That For Me”

”Is That For Me”(イズ・ザット・フォー・ミー)は、2017年にリリースされた、スウェーデンのDJ Alesso(アレッソ)とのコラボ曲。ヨーロッパ的なエレクトロミュージックで、アニッタの高音で澄んだ歌声が聴けます。

MVはアマゾナス州マナウスで撮られています。スタッフ全員が黄熱病ワクチンを接種してロケが決行され、ボートで仮眠をとるなど、過酷な環境で撮影が行われたようです。アニッタの衣装は賛否両論あったようですが、今見ると「こんなこともやっていたんだな」と感慨深く、ましてキャリアの中でも過酷だっただろう2017年の作品なので、「多忙な中で信じられない、すごい」という感想しかありません。

なお、DJ Alessoとは、2019年のアニッタ4枚目アルバム“Kisses”で、“Get to know me”という曲でも共演しています(リンクはYoutubeに飛びます)。

“Indecente”

Anitta “Indecente”

“Indecente”(インデセンチ)のMVは、2018年、アニッタの25歳の誕生日パーティーで撮影されたました。カット無しの、いわゆる「長回し」の作品です。

途中でアニッタがキスしている男性は、当時の夫、Thiago Magalhães(チアゴ・マガリャンイス)。会場が暗くて分かりづらいですが、Nego do Borel(ネゴ・ド・ボレウ)Pabllo Vittar(パブロ・ヴィター)の姿も見られます。いろんな有名人が出ているらしく、そういった見どころもあるビデオになっています。

“Fica Tudo Bem”

Silva e Anitta “Fica Tudo Bem”

“Fica Tudo Bem”(フィカ・トゥード・ベン)は、ブラジルのシンガーソングライターSilvaシルヴァ)の2018年の曲。Silvaのアルバム“Brasileiro”(ブラジレイロ)に収録されています。Silvaは日本のMPBファンからも人気が高いようで、音楽を配信で聴く時代であっても日本限定で彼のCDが発売されたりしています。

Silvaの5枚目アルバム”Cinco”(シンコ)でも、“Facinho”(ファシーニョ)という曲でアニッタが共演しています。こちらも良曲でオススメです。

Silva feat Anitta “Facinho”

“Medicina”

Anitta “Medicina”

“Medicina”(メディシーナ)は、2018年にスペイン語で歌われたレゲトンの曲。MVでは、インドや香港、南アフリカなど、世界各国の子供たちの映像が使われています。アニッタが階段の小道で歌っているシーンは、コロンビアのロケで撮影されたようです。

単純な私は、このMVを見て、「アニッタがワールドミュージックの歌姫になった!」という感想を持ちました。

“Você Mentiu”

Anitta with Caetano Veloso “Você Mentiu”

“Você Mentiu”(ヴォセ・メンチウ)は、2019年のアニッタのアルバム“Kisses”(キッシーズ)で最後を飾る曲。ブラジル音楽界の大御所Caetano Veloso(カエターノ・ヴェローゾ)とのコラボです。ふたりの声の美しさが堪能できる、すばらしい曲だと思います。

“Boys Don’t Cry”

Anitta “Boys Don’t Cry”

“Boys Don’t Cry”(ボーイズ・ドント・クライ)は、2022年の英語の曲。アニッタの5枚目アルバム“Versions of Me”(バージョンズ・オブ・ミー)の先行シングルです。1980年代アメリカ風のポップスで、アニッタの幅の広さがよく分かります。

最後に

ここまで、アニッタのMVの中から、性的な要素があまりない曲を紹介してきました。

こうして見てみると、おしりを振っていなくてもアニッタはセクシーだし、唯一無二の声を持つ、すばらしい歌手だ、ということがお分かりいただけたのではないでしょうか。

次の記事では、アニタの代表作を時系列で紹介しているので、よければこちらもご覧ください。ただ、代表的な曲はどれも、MVで「おしり」が存在感を放っています。

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