Luísa Sonza(ルイーザ・ソンザ)が全曲ボサノヴァのアルバムをリリース

作品紹介
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Luísa Sonzaが新作「Bossa Sempre Nova」をリリース

2026年1月13日、Luísa Sonza(ルイーザ・ソンザ)が全曲ボサノヴァのアルバムをリリースしました。

アルバムのタイトルは、その名も「Bossa Sempre Nova」(ボッサ・センプリ・ノーヴァ)。「新しいボッサ」を意味するボサノバというジャンル名をもじり、「いつでも」(Sempre)「新しいボッサ」という意味の題となっています。ボサノバは、日本では人気ですが、本場ブラジルでは「古い」音楽であり、若い世代に聴かれることがほとんど無いと言われています。そんなボサノバを、現代でも魅力あふれる「いつでも新しい」音楽として再解釈しよう、というのが、この「Bossa Sempre Nova」という作品のコンセプトなのでしょう。

アルバムの制作には、ブラジル音楽の最高峰の作曲家であり演奏家もであるToquinho(トッキ―ニョ)Roberto Menescal(ホベルト・メネスカル)が参加。信じられない豪華な布陣で、ボサノバ、MPBの愛好家も必聴の内容となっています。

アルバムの中で私がとくにオススメする一曲は、「Carta ao Tom 74」。ルイーザの歌声が曲の魅力を最大限に引き出していて、トッキ―ニョのギターも最高です。聴き返すたび、この曲はルイーザのために存在した曲だったのではないか、という錯覚すら覚えます。

Luísa Sonza, Toquinho – Carta ao Tom 74 (Lyric Video)

Luísa Sonza(ルイーザ・ソンザ)とは、誰?

Luísa Sonza(ルイーザ・ソンザ)は、リオグランデ・ド・スル出身1998年生まれのアーティスト。YouTubeへの投稿動画が大手レーベルの目にとまり、2010年代後半にデビューしています。最初のうちは正統派ともいえるポップスをやっていたのですが、ファンキをやるように方針転換してからヒットし、ブラジル・ポップス界の新星として注目されるようになりました。くわしくは、こちらの記事にまとめてあります。

2023年にはMPBを引用した野心的なアルバム、「Escândalo Íntimo」(エスカンダロ・インチモ)をリリースし、Spotifyブラジルでリリース直後の再生回数の史上最多記録を更新しています「このアルバムがすごい!」ということについては、こちらの記事で力説してあります。

そしてこのアルバムにも、じつはボサノヴァの曲が収録されていました。「Chico」(シコ)という曲で、当時つきあい始めたばかりの恋人Chicoにささげられた曲です。この曲のリリース直後に二人は別れ、大きな話題となりました。ルイーザソンザは、この件だけでなく、いろいろとスキャンダルの話題に事欠かないキャラクターでもあります。

それはさておき、「Escândalo Íntimo」は、ルイーザの歌唱力が芸術的に開花した良い作品だったと思います。

「Bossa Sempre Nova」の収録曲

今回リリースされたアルバム「Bossa Sempre Nova」の収録曲を見てみましょう。

ルイーザ・ソンザとホベルト・メネスカルの共作である新曲「Um Pouco de Mim」を除いて、すべてがボサノヴァ、MPBの古典的名曲です。

Antônio Carlos Jobim(アントニオ・カルロス・ジョビン)の「Triste」、「Águas de Março」、「Só Tinha de Ser Com Você」から、Baden Powell(バーデン・パウエル)「Consolação」、Marcos Valle(マルコス・ヴァーリ)の「Samba de Verão」まで。

こういった古典的な名曲を歌うのは、歌手にとって、ちょっと勇気のいることかもしれません。なぜなら、過去にElis Regina(エリス・レジーナ)のような最高の歌手が、「これこそが至高」ともいえるような録音を残しているからです。

それでもルイーザ・ソンザは、単に歌唱力が優れているというだけでなく、ルイーザ・ソンザ以外の何者でもない個性的な声で、最高の録音を残しました。「Bossa Sempre Nova」は、2026年の幕開けを彩る、すばらしい作品だと思います。

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