【Tim Maia特集その2】チン・マイアのオススメ名盤5枚

アーティスト紹介
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はじめに

ブラジリアン・ソウルの帝王」、Tim Maia(チン・マイア)特集第二弾です。第一弾ではディスコグラフィをまとめました。

第二弾となるこの記事では、私がオススメする5枚のアルバムをご紹介します。「チンマイアは作品の数が多くて、しかもタイトルが「Tim Maia」ばかりで、どれから聴けばいいのか分からない…」とお困りの方は、ぜひご一読ください。

なお、年代順やランキング形式ではなく、「最初にチンマイアを聴くならこの順で聴くのがオススメ」という順番で取り上げていきます。

1978年「Disco Club」

Acenda o farol

1978年「Disco Club」(ジスコ・クルビ)は、ディスコ・ブームの影響を受けた作品です。他の作品と比べてタイトルもジャケットも識別しやすいので、最初に聴く一枚としてオススメです。

もちろん、内容も申し分ありません! 強いインパクトのあるアッパーなメロディーなのだけれど、本場アメリカのディスコ・チューンとはちょっと異なる郷愁が漂っていて、まさにチンマイアにしか作ることのできない世界観だと思います。

私が最初にTim Maiaに興味をもったのは、ここに貼った曲「Acenda o Farol」(アセンダ・オ・ファロウ)がきっかけでした。10年以上前、まだMPBといえばトロピカリアしか知らなかったときに偶然YouTubeで動画を発見し、衝撃を受けたのを覚えています。なにせが良いですよね。アルバム前半はディスコ、後半はソウル、という構成になっており、私は今でも前半が大好きです。

1973年「Tim Maia」

Réu Confesso

1973年「Tim Maia」は、ソウルだけでなくサンバのエッセンスも感じさせる、とてもブラジルらしい作品です。憂いのあるメロディーが心地よく、聴けば聴くほど心に沁みる音楽だと思います。

私の個人的な意見では、Tim Maiaの最高傑作は、間違いなくこの作品です。アルバムの最初から最後まで完璧なので、未聴なら今すぐ聴いてみて下さい!

1975年「Tim Maia Racional, Vol. 1」

Contacto Com o Mundo Racional

1975年「Tim Maia Racional, Vol. 1」(チン・マイア・ハシオナウ・ヴォウミ・ウノ)は、ブラジルのRolling Stone誌など、評論家のあいだで一番評価が高い作品です。レアグルーヴとして世界的にも人気で、「このアルバムがチンマイアの最高傑作」という意見も少なくありません。

ただ、私としてはちょっと敬遠しがちな作品でもあります。Tim Maiaが「Rational(ハシオナウ)」という新興宗教にのめりこんでいた時期の作品だからです。アルバム・ジャケットも曲の歌詞も、すべてハシオナウをたたえ、リスナーを教団に勧誘する内容になっており、この作品がレアグルーヴなのも、チンマイアが自分の「黒歴史」を封印するために音源が流通するのを拒んできたから、という背景があります。でも、そんな事情も吹き飛ばすくらいに良い作品であるのは確かです。

ところでこのアルバム、1975年の「Tim Maia Racional, Vol. 2」とジャケットがほぼ同じで、見分けるのがとても難しいです。見分け方はただ一つ、ジャケットに「Vol. 2」と記載されているかどうか。とても識別しづらいですが、どちらも良い作品ですし、二枚でひとつの作品ともいえる内容なので、間違えてもあまり問題ないと思います。

ただ、チンマイアの死後にリリースされた「Tim Maia Racional, Vol. 3」という作品もあり、これは未発表音源集なので、注意が必要です。

1971年「Tim Maia」

Não Quero Dinheiro (Só Quero Amar)

この1971年「Tim Maia」は、覚えやすいメロディーの名曲をたくさん収録しており、最初に聴く一枚としてオススメです。ブラジルの国民的歌手Ivete Sangalo(イヴェッチ・サンガロ)がライブで歌うことでも有名な曲「Não Quero Dinheiro」(ノン・ケロ・ジネーロ)を収録しています。気軽に聴けて、聴いた瞬間からテンションが上がるので、私にとって一番たくさん聴いた作品かもしれません。

1970年「Tim Maia」

Azul Da Cor Do Mar

「最初に聴く5枚」の5枚目は、チンマイアのデビュー作です。サイケデリック・ロック調のナンバーから始まり、ロック、ソウル、ファンク、なんでも柔軟に受け入れて独自の音楽をやろうとしていた、チンマイアの可能性が爆発している一枚となっています。名曲「Azul da Cor do Mar」(アスール・ダ・コル・ド・マール)をはじめ、サッカーチーム「フラメンゴ」の応援歌「Flamengo」まであり、歌唱法のバリエーションの豊かさがよく分かる内容です。

もうお気づきかもしれませんが、1971年の2枚目の「Tim Maia」とジャケットがよく似ているので、注意が必要です! このデビュー作の方が写真が縦長にトリミングされているので、「デビュー作のほうが細見えする」と覚えておけば間違いないと思います。

さいごに

ここまで「Tim Maiaのオススメ5枚」を紹介してきました。作品がまぎらわしいですが、聴こうとしていた作品と違う作品を聴いても、「これはこれで良い」と思えるのがチンマイア・ディグの醍醐味ではないでしょうか。SpotifyでもYouTubeでもたくさん音源が出ていますので、ぜひいろいろ聴いてみて下さい。

それではまた!

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