Jorge Ben Jor(ジョルジ・ベンジョール)のカバー曲まとめ

アーティスト紹介
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はじめに

こんにちは、ヨシイタケコです。Jorge Ben(ジョルジベン)特集も、ついに3回目となりました。

今回のテーマは、ジョルジベンのカバー曲です。

ジョルジベンの曲は、ジャンルを超え、国境を越え、色々なアーティストにカバーされてきました。ジャズヒップホップメタルサイケデリック・ロックアシェー、そしてボサノヴァまで──。この記事ではこういったカバー曲をまとめてチェックし、ジョルジベンの音楽がもつジャンルを超越した魅力に迫ります。

ジョルジベンのカバー曲まとめ

Tania Maria「Via Brasil: Vol.1」1975年

Tania Maria – Pout Pourri de Jorge Ben (Via Brasil, 1975)

最初にご紹介するのは、天才という言葉がふさわしいジャズの弾き語りピアニスト、Tania Maria(タニア・マリア)の驚異的な演奏です。

アルバム「Via Brasil: Vol.1」(ヴィア・ブラジル・ボリューム・ワン)1975年にリリースされており、トラック「Pot-Pourri de Jorge Ben」(ポプヒ・ジ・ジョルジベン、訳すと「ジョルジベンのメドレー」)では「Que Maravilha」(キ・マラヴィーリャ)「País Tropical」(パイス・トロピカウ)「Cadê Tereza」(カーデ・テレーサ)「Zazueira」(ザズエイラ)の4曲をメドレー形式で披露しています。別のトラック「Fio Maravilha」(フィオ・マラヴィーリャ)もジョルジベンの曲を元にしているので、このアルバム自体がジョルジベンのファンにとって必聴の内容です。タニア・マリアの自由で躍動感あふれる演奏が、原曲のもつ野性味を最大限に引き出しています。

Que Maravilha(Toquinhoとのコラボ曲のアコースティックなソロ・バージョン)

Racionais MC’s「Sobrevivendo no Inferno」1997年

Jorge da capadócia – Racionais Mcs

ブラジルのヒップホップの最重要アーティスト、Racionais MC’s(ハシオナイス・エミセース)アルバム「Sobrevivendo no Inferno」(ソブレヴィヴェンド・ノ・インフェルノ)は、音楽誌「Rolling Stone Brasil」(ローリング・ストーン・ブラジル)が選ぶ「ブラジル音楽ベスト100」でも14位にランクインしている名盤中の名盤です。

このアルバムは、ジョルジベンから始まって、ジョルジベンで終わる構成となっています。正確に言うと、冒頭のトラック「Jorge da Capadócia」(ジョルジ・ダ・カッパドシア)と最後のトラック「Salve」(サウヴィ)でイギリスのトリップホップの名曲であるPortishead(ポーティシュヘッド)「Glory Box」(グローリー・ボックス)がサンプリングされており、そこにジョルジベンの作った歌「Jorge da Capadócia」(ジョルジ・ダ・カッパドシア)や、この歌を連想させるラップが載せられています。

「Fórmula Mágica da Paz」(フォルミュラ・マジカ・ダ・パス)のような名曲を収録しているだけでなく、このように作品全体の構成が練られていることも、この作品を名盤たらしめている要素ではないでしょうか。

Jorge Da Capadócia

Black Eyed Peas「Behind the Front」1998年

Positivity

アメリカのBlack Eyed Peas(ブラック・アイド・ピース)が1998年にリリースしたアルバム「Behind the Front」(ビハインド・ザ・フロント)では、ジョルジベンの名盤「A Tábua De Esmeralda」(ア・タブア・ジ・エスメラウダ)をサンプリングしている曲が2曲も収録されています。

トラック「A8」の元ネタは「O Homem Da Gravata Florida」(オ・オメン・ダ・グラヴァータ・フロリダ)「Positivity」の元ネタは「Cinco Minutos」(シンコ・ミヌートス)。アメリカらしい都会的な16ビートでありながら、原曲のざらついた質感が絶妙に生かされています。

Cinco Minutos (5 Minutos)

ConeCrewDiretoria「ConeCrewDiretoria」2011年

ConeCrewDiretoria – Falo Nada (Part. Marcelo D2)

2010年代のバイレファンキで最も成功したDJ、Papatinho(パパチーニョ)を輩出したリオデジャネイロのヒップホップ・グループ、ConeCrewDiretoria(コンクルジレトリア)。その代表作である2011年のアルバム「Com Os Neurônios Evoluindo」(コン・オス・ネウロニオス・エヴォルインド)の収録曲「Falo Nada」(ファロ・ナーダ)では、ジョルジベンがサンバのコーラスグループOs Originais do Samba(オス・オリジナイス・ド・サンバ)に楽曲提供した曲「Falador Passa Mal」(ファラドー・パッサ・マウ)がサンプリングされています。サンバのリズムがそのまま生かされており、とてもリオデジャネイロらしいグルーヴのヒップホップではないでしょうか。

Os Originais do Samba – Falador Passa Mal

Soulfly「Soulfly」1998年

Soulfly – Umbabarauma

Soulfly(ソウルフライ)はアメリカのニューメタルのバンドで、ブラジル音楽の愛好家のあいだではそこまで聴かれていないかもしれません。

でも昔メタルが好きだった私にとっては、特別な存在です! 私が中二病で「洋楽」を聴き始めたころ、ニューメタルの中でも一番ホットなアーティストだったのが、このSoulfly、そしてDeftones、Slipknot、System Of A Downなどなどでした。なかでもSoulflyは、ブラジル出身のMax Cavalera(マックス・カヴァレラ)Sepultura(セパルトゥラ)脱退後に結成したバンドということで、リスナーからとくに期待されており、ブラジルを意識した独自の世界観が高く評価されていました。なお、当時の日本ではニューメタルはメタルとは分類されておらず、「ラウド・ロック」とか、「ミクスチャー・ロック」とか、そういった文脈で語られていたように記憶しています。

時は流れ、私自身メタル系の音楽を聴かなくなり、めぐりにめぐってブラジル音楽を聴くようになってからのことです。SoulflyがじつはChico Science(シコ・サイエンス)が交通事故で亡くなったあとNação Zumbi(ナソン・ズンビ)のメンバーと結成されたということや、楽曲「Umbabarauma」(ウンババラウマ)がジョルジベンの「Ponta de Lança Africano (Umbabarauma)」(ポンタ・ジ・ランサ・アフリカーノ、ウンババラウマ)のカバーであること、そして楽曲「Tribe」(トライブ)「Fire」(ファイアー)の歌詞もジョルジベンの「Zumbi」(ズンビ)から引用されていて、アルバム全体の主要なモチーフが、ブラジルの逃亡奴隷の伝説的リーダー、ズンビ(Zumbi)であることなどを知り、本当に驚かされました。

「Umbabarauma」はジョルジベンがサッカー観戦で偶然見かけ、心動かされたというアフリカ系選手をたたえる歌です。そんな原曲のもつ衝動がニューメタルの暴力的なサウンドに昇華されており、ジョルジベンの再解釈として最高だと思います。

Jorge Ben – Ponta de Lança Africano (Umbabarauma)

Marisa Monte「Memórias, Crônicas E Declarações De Amor」2000年

Cinco Minutos (2004 Digital Remaster)

日本でも人気のMPB(ブラジルのポピュラー・ミュージック)歌手、Marisa Monte(マリーザ・モンチ)によるジョルジベンのカバー。さきほども登場した曲「Cinco Minutos」(シンコ・ミヌートス)を知的で洗練されたMPB作品に仕上げています。

マリーザモンチは私の知る限りでも3曲、ジョルジベンのカバーをしています。1994年のアルバム「Verde Anil Amarelo Cor De Rosa E Carvão」では「Balança Pema」(パランサ・ペマ)を、2011年のアルバム「O Que Você Quer Saber De Verdade」では「Descalço No Parque」(デスカウソ・ノ・パルキ)を歌っており、どれもすばらしいです。

Só Pra Contrariar「O Samba Não Tem Fronteiras」1995年

Só Pra Contrariar – Ive Brussell (Áudio Oficial)

Só Pra Contrariar(ソ・プラ・コントラリアール、SPC)は1990年代に活躍したパゴージ・バンドです。パゴージ(Pagode)というのはサンバの一種で、聴衆もバンドと一緒に歌って楽しむスタイルのものをさします。サンバ以外のジャンルの曲もサンバ風にアレンジして歌うのが特徴で、今だとMenos é Mais(メノゼマイス)というパゴージ・バンドがブラジルで歴史的な大ヒットをとげています。SPCは、そんなMenos e Maisのようなバンドだったようです。

そしてこのSPCは、1995年のアルバム「O Samba Não Tem Fronteiras」(オ・サンバ・ノン・テン・フロンテイラス)の最後のトラックで、ジョルジベンとCaetano Veloso(カエターノ・ヴェローゾ)のコラボ曲「Ive Brussell」(イヴィ・ブルッセウ)をカバーしています。この曲はサンバのエッセンスをもつポップスの名曲なので、パゴージで演奏してハマらないわけがありません。ジョルジベンの曲、もっとパゴージで演奏されてほしいです!


Ive Brussel – Jorge Ben & Caetano Veloso

Ivete Sangalo「Multishow ao Vivo: Ivete no Maracanã」2006年

Ivete Sangalo – Pais Tropical / Arerê / Taj Mahal

ジャズ、ヒップホップ、MPB、パゴージ──。いろいろなジャンルがあるジョルジベン・カバーの中でも、私がとくに好きなのが、アシェー・バージョンです。アシェー(Axé)というのはブラジル東北部バイーア州の屋外ディスコ文化から生まれたジャンルで、聴いた瞬間にテンションが上がり、「とにかく明るい!」というのが特徴の音楽だと思います。

そんなアシェーを代表する女性歌手、Ivete Sangalo(イヴェッチ・サンガロ)は、ジョルジベンの名曲「País Tropical」(パイス・トロピカウ)「Taj Mahal」(タージ・マハル)をアシェー風にアレンジしてライブで歌っており、その模様が2006年のライブアルバム「Multishow ao Vivo: Ivete no Maracanã」(ムウチショウ・アオ・ヴィーヴォ、イヴェッチ・ノ・マラカナン)に収録されています。とにかくアゲアゲで祭りを楽しむこの感じ、最高ですよね!

Jorge Ben Jor – País Tropical

Trio Mocotó「Trio Mocotó」1973年

Palomares

Trio Mocotó(トリオ・モコトー)はジョルジベンのバックバンドをやっていた3人組です。トリオモコト―の単独名義で何曲かジョルジベンの作った曲を演奏しており、その中でも1973年のアルバム「Trio Mocotó」(トリオ・モコトー)に収録されている「Palomaris」(パロマーリス)のカバーは洗練されています。ちょっとスペルが違いますが、同じ曲です。ジョルジベンの原曲は激しくかき鳴らされるアコースティック・ギターが印象的である一方、トリオモコト―・バージョンは穏やかでクラシカルなサンバとなっています。彼らがサンバ、ジャズ、ロックを演奏する確かな技術とセンスをもっていたからこそ、黄金期のジョルジベンの名盤が生まれたのだと思います。

Palomaris

Emílio Santiago「Emílio Santiago」1975年

Emilio Santiago – Brother (1975)

MPB歌手Emílio Santiago(エミリオ・サンチアゴ)によるカバー。ブラジルの名作曲家たちの曲を歌った1975年のアルバム「Emilio Santiago」に収録されており、ジョルジベンの名盤「A Tábua De Esmeralda」の収録曲「Brother」(ブラザー)を、ソウルフルな歌声で聴かせてくれます。このエミリオ・サンチアゴのアルバムは選曲もアレンジも歌声もすばらしく、いくらでも聴いていられる隠れた名盤だと思います。

Brother

Os Brazões「Os Brazões」1969年

Os Brazões – “Carolina Carol Bela” (1969)

Os Brazões(オス・ブラゾンス)は、Gal Costa(ガル・コスタ)のバックバンドもやっていたというサイケデリックロック・バンドです。メンバーのMiguel de Deus(ミゲル・ジ・デウス)はこのバンドの解散後、ブラジリアン・ソウルの怪作「Black Soul Brothers」を出したことでも知られています。

そんなブラゾンスは、Toquinho (トッキ―ニョ)がジョルジベンとコラボした曲を2曲、同時代に演奏しています。「Carolina, Carol Bela」(カロリーナ、カロウ・ベラ)と、「Que Maravilha」(キ・マラヴィーリャ)です。ブラゾンスの演奏はふしぎな脱力感があり、部屋でBGMとして流すと心地よいです。

Jorge Ben & Toquinho – Carolina Carol Bela

Claudette Soares「Feitinha Pro Sucesso Ou Quem Não É A Maior Tem Que Ser A Melhor」1969年

Carolina Carol Bela

女性歌手Claudette Soares(クラウデッチ・ソアレス)も、Os Brazões(オス・ブラゾンス)同じ年まったく同じ選曲で、ジョルジベンのカバーをしています。ものすごい偶然ですよね。1969年は歴史的な「ジョルジベン・ブーム」で、「いま一番ホットな作曲家といえばジョルジベン、この人の曲を歌っておけば間違いない」という空気だったのかもしれません。

同じ曲を歌っていても、クラウデッチ・ソアレスの場合、コケティッシュで表情豊かな歌声で、遊び心にみちた原曲の良さを引き出しています。なお、彼女は同年の1969年にアルバム「Claudette」「O Cravo Brigou Com A Rosa」(オ・クラーヴォ・ブリゴウ・コン・ア・ホーザ)という曲も歌っており、こちらはジョルジベンの書き下ろした曲となっています。

Wilson Simonal「Pais Tropical」1969年

Wilson Simonal – Pais Tropical

Wilson Simonal(ウィルソン・シモナル)1960年代に一世を風靡(ふうび)した男性歌手です。1969年にジョルジベンの名曲「País Tropical」(パイス・トロピカウ)を最初にヒットさせたのも、1968年に「Zazueira」(ザズエイラ)を最初に歌ったのも、ウィルソン・シモナルでした。そういった意味で、ジョルジベンのキャリア全体を振り返るとき、とても重要な存在です。

しかし、1970年代になると軍事政権下で暗躍していた特高警察(DOPS)との関係を告発され、音楽界からキャンセルされることになりました。現在はすぐれた歌手として再評価されています。

Astrud Gilberto「Now」1972年

「Take It Easy My Brother Charlie」

Astrud Gilberto(アストラッド・ジルベルト)ボサノヴァの巨匠João Gilberto(ジョアン・ジルベルト)の元妻であり、アメリカに移住してからボサノヴァのすばらしさを世界に発信しました。その1972年のアルバム「Now」(ナウ)には、ジョルジベンの曲「Take It Easy My Brother Charlie」(テイク・イット・イージー・マイ・ブラザー・シャーリー)のカバーが収録されています。アンニュイな歌声で歌われる都会的なボサノバです。このアストラッドジルベルト・バージョンを経由して、日本でもカヒミ・カリィが同曲をカバーすることになりました。

Jorge Ben Jor – Take It Easy My Brother Charles

Sergio Mendes「Sergio Mendes & Brasil ’66」1966年

Sergio Mendes & Brasil ’66 – Mas que nada – English subtitles

Sergio Mendes(セルジオ・メンデス)「Mas Que Nada」(マシュケナーダ)は、本家ジョルジベンの原曲よりも有名かもしれません。リオデジャネイロ出身のセルジオメンデスは、ピアニストとしてバンドSergio Mendes & Brasil ’66(セルジオ・メンデス・アンド・ブラジル・シクスティーシックス)を結成し、1966年にデビュー作「Sergio Mendes & Brasil ’66」をリリースして、その1曲目である「マシュケナーダ」を世界的にヒットさせました。

Mas, Que Nada!

アストラッド・ジルベルトと同じように、セルジオ・メンデスもブラジルの音楽を世界に向けて発信したアーティストだといえます。とくにセルジオ・メンデスは、リスナーを意識した選曲やアレンジのセンスが抜群だったのではないでしょうか。2006年にアルバム「Timeless」(タイムレス)Black Eyed Peasとコラボし、ヒップホップ風「マシュケナーダ」を世に送り出しているのも見逃せません。

Sérgio Mendes – Mas Que Nada (Official Audio)

【番外編】Rod Stewart「Blondes Have More Fun」1978年

Rod Stewart – Da Ya Think I’m Sexy? (Official HD Remastered Video)

最後に、忘れてはならないRod Stewart(ロッド・スチュワート)です。ロッドスチュワートの場合、カバーでなく盗作をしています。

1978年のアルバム「Blondes Have More Fun」(ブロンズ・ハブ・モア・ファン)の一曲目「Da Ya Think I’m Sexy?」(ダ・ヤ・アイム・セクシー)はディスコ風ポップスで、欧米でも日本でも大ヒットし、アメリカのビルボード・チャートでは1位を獲得しました。ところが「Taj Mahal」(タージ・マハル)の盗用ではないかとジョルジベンに訴えられ、ロッドスチュワートはそれを認めて、印税収入をユニセフに寄付することになりました

あらためてアルバムを通して聴いてみると、「Da Ya Think I’m Sexy?」だけ作風が違うというか、グルーヴ感が違うというか、いろいろと違いすぎますよね。当時のリスナーの中にも、「この曲は誰か別に作曲者がいるのでは?」と気づいた人は少なからず居たのではないでしょうか。

ところで、ブラジル音楽界では「俺の曲を歌ったのなら著作権をよこせ」といったたぐいの要求があまりされないようです。むしろ敬意ある引用や再解釈にはとても寛容で、それゆえ名曲が次世代へと歌い継がれやすくなっています。だからロッド・スチュワートも「ジョルジベンのオマージュです」と一言そえていれば、まったく問題なかったかもしれません。

ただ、ジョルジベンはアメリカの公民権運動に共鳴する作品をつくり、影響力をもっていたアーティストです。アフリカ系であること、肌が黒いことを誇れるようになるための歌を、たくさん作っています。「タージマハル」を収録しているアルバムのタイトルも、「アフリカ・ブラジル」。そんなジョルジベンの曲を、「ブロンド最高!」とでもいうような題(Blondes Have More Fun)のアルバム で引用するのは、今だったら炎上案件だったでしょう。

いずれにしても「Da Ya Think I’m Sexy?」は、ジョルジベンが国境やジャンルをこえてミュージシャンにインスピレーションを与えた一例です。とてもよくできたディスコ・ポップだと思います。

Taj Mahal

さいごに

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

メタルの名曲が次世代のメタルのバンドにカバーされることはよくあるけれど、同じ人物の曲がメタルからジャズまで幅広い層のアーティストによってカバーされることって、あまり無いですよね。ジョルジベンの音楽はジャンルを超越しているからこそ、様々なアーティストにインスピレーションを与え続けているのかもしれません。

ここで取り上げた以外にも、ジョルジベンのカバーはたくさんあります。Marcelo D2(マルセロ・デードイス)Céu(セウ)Fernanda Abreu(フェルナンダ・アブレウ)などなど──。

最近だとリオデジャネイロのBig Bllakk(ビギ・ブラッキ)というラッパーが2023年、ジョルジベンからジャケットとタイトルを拝借したこんな作品をリリースしていました。音楽的にはジョルジベンとは違うものの、新しい音楽をやろうとする心意気や美学は受け継がれていて、この作品、すごく良かったです。

BIG BLLAKK feat. Sant – Chove Chuva (Áudio)

ジョルジベンは、いまだに若い世代にインスピレーションを与え続けています

そして色々なジョルジベンのカバー曲を聴くと、「音楽って無限に自由なんだな」と感じるのは、私だけでしょうか。そんな驚きを、この記事をとおして少しでもシェアできれば嬉しいです。

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