【プライド特集】ブラジルで同性婚をしているアーティストまとめ

プライド特集 特集
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ブラジルにはたくさんいる?!同性婚をしているアーティストたち

こんにちは、ヨシイタケコです。

2022年6月は、ブログを始めてから初のプライド月間ということで、毎日1ツイート、ブラジルのLGBTQのアーティストについてつぶやく、というチャレンジを一人でやっていました。この記事は、そのときのツイートにもとづく特集記事のひとつです。

今回は、ブラジルで同性婚をしているアーティストを紹介します

日本ではまだまだ法制化への道のりが長そうですが、海外では同性婚を認める国が増えています。たとえばイギリスでは、2013年に同性婚が認められました。その時ロンドンでおこなわれた祝賀パレードの様子です↓

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イギリスと同じ2013年、ブラジルでも同性婚が法律で認められました。これをきっかけに、有名なミュージシャンが次々と同性婚をしています。

このインスタグラムの投稿は、2022年、パリのプライド・パレードでのDaniela Mercury(ダニエラ・メルクリ)のものです。ブラジル・ポップスのスターであった彼女は、同性婚の法制化後にカミングアウトし、写真左に写っているパートナーの女性と結婚しました。

彼らの幸せそうな写真をSNSやメディアで見ると、「いいなあ」と思いますよね。

好きな者どうしが結ばれ、その関係が社会的に保障される

その権利が日本だと「男と女」のカップルに制限されるのは、実情に合ってないのでは…?

日本でも同性婚が法制化されたらいいのに…。

そんな思いから、「こんな人たちがブラジルには居る!」という情報を、知っているかぎりでまとめてみました

なお、同性婚に関する私自身の考えや、この特集記事の意図について、詳しくはこちらの記事でも書いたので、ぜひご一読ください。

同性婚し、公表しているアーティストまとめ

Gloria Groove

Gloria Groove – Coisa Boa

Gloria Groove(グロリア・グルーヴ)は1995年生まれのドラァグ・クイーン。今ブラジルで幅広い年代のファンがいるポップスターです。同性婚したパートナーとお母さんの3人で共同生活を送っています(詳しくはこちらの外部記事をどうぞ)。

このインスタグラムの投稿で一番右に写っているのがパートナーで、右から三番目がお母さん、さらにその左側にはパートナーの親兄弟がいます。

Ludmilla

LUDMILLA – Maldivas – Numanice #2

Ludmilla(ルジミーラ)は1995年生まれのファンキのアーティスト。リオ五輪開会式でも歌った人気歌手で、今年は北米のBETアワードにノミネートされるなど、国際的にも注目されています。2019年にバックダンサーだったBrunna Gonçalves(ブルナ・ゴンサウヴェス)と同性婚しました。

このYoutubeの曲は、新婚旅行について歌ったもので、2022年のMTV MIAW BRアワードにもノミネートされています。

インスタグラムでも二人のツーショットをよくアップしており、なによりブルナと結婚してからのルドミラは、愛にあふれたラブソングをたくさん作曲しています。

Daniela Mercury

Rapunzel – Canibalia: Ritmos do Brasil – Daniela Mercury

1965年生まれのDaniela Mercury(ダニエラ・メルクリ)は、90年代のアシェー・ブームを代表するポップスターの一人。この記事の冒頭でも紹介しました。男性と結婚していましたが、離婚を経て、2013年に同性パートナーと結婚しています。

Lulu Santos

Lulu Santos – Como uma Onda (Ao Vivo)

Lulu Santos(ルル・サントス)は1953年生まれで80年代から活躍している大スター。TV番組The Voice Brasil(ザ・ボイス・ブラジル)の審査員をずっとやっていたり、テレビでも大活躍しています。長年女性と結婚していたものの離婚。2018年にバイセクシュアルだと公表して同性婚を果たしました。

Adriana Calcanhoto

Adriana Calcanhotto – Vambora

1965年生まれのAdriana Calcanhoto(アドリアーナ・カルカニョット)はMPBのシンガーソングライター。ギター片手に透明感ある歌声で心地よい曲を歌ってきました。2010年ポルトガルで同性婚が法制化されると、長年のパートナーと結婚しています。

【番外編】Cássia Eller

Cássia Eller – O Segundo Sol

1962年生まれのCássia Eller(カッシア・エレール)は90年代に活躍した女性歌手。ソウルフルな歌声が魅力でしたが、2001年心臓病で急逝しました。

Maria Eugênia(マリア・エウジェニア)と事実婚関係にあり、二人で息子を育てていました。その息子はカッシアの死後、マリアに育てられ、Chico Chico(シコ・シコ)という名前のシンガーソングライターとして活躍しています。

彼は、「二人の母親の子で、とても幸運だった」と語っています。こちらの外部リンクからインタビューの映像とまとめ記事が読めるので、チェックしてみてください。テレビ局Multishow(ムウチショウ)で放映された番組で、Pabllo Vittar(パブロ・ヴィター)が司会しています。

Chico Chico, Nando Reis e Lan Lanh – Mãe / All Star / Segundo Sol | Prêmio Multishow 2021

最後に

ここまで、ブラジルで同性婚をしているアーティストを見てきました。

このうちカッシア・エレールは、同性婚が法制化される以前の人で、パートナーと法的な婚姻関係を結んでいたわけではありません。ですが、あえてこの記事で取り上げることにしました。それは、日本ではまだ「同性カップルで子育てする」というモデルケースがそこまで知られていないからです。

ブラジルで有名なロックスターが、かつて事実上の同性婚で子供を育て、その子供が自分の家族を誇りに思って育ち、今や成熟したアーティストとして活躍している──。家族の形が漠然と「男女の夫婦とその子供」に限定されている日本でも、こうしたエピソードがもっと知られてゆけばいいなと思います。

結婚は「男と女」だけのものではない子育ても「男と女」にしかできないわけではない

そういうイメージが広まるために、この記事が少しでも役に立てたら嬉しいです。

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