今だからこそ聴くミニストリー
Embed from Getty Imagesこんにちは、ヨシイタケコです。
今回の記事は、ブラジル音楽についてではありません。アメリカのバンド、Ministry(ミニストリー)についてです。
最近、私の中で「第二次ミニストリー・ブーム」が来ており、ミニストリー以外のことを考えられない状態なので、思い切ってこのブログ内で記事を書くことにしました。一瞬だけSepultura(セパルトゥラ)が出てくるので、ぎりぎりブラジルには関係しています。
なぜ今ミニストリーなのか?
それにしても、なぜ今、ミニストリーなのでしょう?
一言でいえば、政治不信が高まり、戦争を止められず、未来に希望が持てないからです。
今後、日本はどうなっていくのか。アメリカはどうなっていくのか。世界はどこに向かっていくのか──。個別のトピックをあげるとキリがないので止めますが、国際情勢はかつて無いほど不安定で、私はとても憂いています。
「そんな憂いを、じつはミニストリーが晴らしてくれる気がする!」というのが、今だからこそミニストリーを聴く理由です。ちょっと意味不明かもしれませんが、この記事を読めば、あなたもそんな気がしてくるはずです!
「Disinformation」
まずは、2021年のミニストリーの曲を聴いてみてください。
タイトルは、その名も「Disinformation(ディスインフォメーション、虚偽情報)」。フェイクニュースがあふれ、都合の悪い事実がフェイクニュース扱いされ、世の中ヤバいのではないか、と皮肉る曲です。
Covid-19によるパンデミックの時代、フロントマンのAl Jourgensen(アル・ジュールゲンセン)が自宅兼スタジオに引きこもって制作し、アルバム「Moral Hygiene(モラル・ハイジーン、道徳衛生)」の収録曲として発表されました。
この曲は、最近のミニストリーの特徴を全部そろえています。
政治や社会問題を扱う歌詞。ニュースのナレーションや有名な演説など、誰かのしゃべる声をサンプリングする手法。攻撃的なメタルのサウンド。そして、ユーモアのセンス。
最後にあげたユーモアのセンス、「笑えるということ」が、私は大事だと思います。
たとえばブラジルでは、2024年9月から1か月以上にわたりX(旧Twitter)が使えなくなりました。Xがフェイクニュースやヘイトスピーチをまき散らしており、その対策をプラットフォームの責任者が怠ってきたという理由で、ブラジルの最高裁判決にもとづく措置でした(10月に解除)。アメリカ大統領選に目を向ければ、ディープフェイクや悪意に満ちたデマがネット上にあふれ、民主主義の終わりを予感せずにはいられません。
こういった「情報をめぐる戦い」が、現実に起きています。本当に笑えないですよね。
そんな中でミニストリーの「Disinformation」を聴くと、「なにこれ、ウケるんだけど」となり、なんだか元気になった気がするのは、私だけでしょうか?
ミニストリーの政治性
ところで、ミニストリーといえば、「インダストリアル・メタルの先駆者」としての評価が固まっています。世のなか的には、一部のメタルが好きな人やゴスが聴くものだと思われているかもしれません。
でも一方で、左派のアーティストとしても知られており、時の政治に対する怒りや戦争に対する嫌悪感を、音楽のかたちで表現してきました。この特集では、ミニストリーのそういった部分に光を当てていきます。
「純粋に音楽だけ楽しみたい、音楽に政治を持ち込まないでほしい」という方にとって、不愉快な記事かもしれませんが、ミニストリーと政治性は切り離すことができないと私は考えています。その理由は、この特集記事を読めばお分かりいただけるはずです。
また、最初に断っておくと、私はミニストリーの主義主張にすべて賛同しているわけではありません。でも、ミニストリーが大好きです。そんな一個人の「まとめ記事」として受け止めていただければと思います。
ミニストリーとは?バイオグラフィーのまとめ
ミニストリー特集の第一弾となる当記事では、ミニストリーというバンドの歴史をたどっていきます。名盤や名曲、チェックしておたほうがいい曲も一挙に紹介していきます。
シカゴのシンセポップのバンドとしてデビュー
Ministry(ミニストリー)は、1981年にアメリカのシカゴで誕生しました。このバンドで、ボーカル、ギター、打ち込みを担当し、メンバーも集めたのが、Al Jourgensen(アル・ジュールゲンセン)です。
長い活動期間の中でメンバーの入れ替わりは激しく、ミニストリーとは、アル・ジュールゲンセンのバンドだと言えます。
最初のうちは、ポストパンク、ニューウェーブの延長線上で、ダークな感じのシンセポップをやっていました。
「Revenge」
1983年のデビューアルバム、「With Sympathy(ウィズ・シンパシー)」の曲で、タイトルは「Revenge(リベンジ)」。
普通に良い曲ですよね。私はこの時代のミニストリーを知らなかったので、初めて見たとき、「この青年は誰?!」となりました。
じつはデビューするにあたって、レコード会社から「次のJoy Division」を目指すように言われており、長かった髪を切らされたり、ファッションから編曲にいたるまで、あれこれ指示を受けていたようです。
これに反発したアルは、そのレコード会社と契約を解除。もっと実験的な音楽へと路線変更していきます。そしてこの最初期の楽曲は、原盤が破棄され(忌まわしくてバーべーキューで燃やしたとか)、長い間ライブでも封印されることになりました。
ただ、2024年には音楽フェス(Cruel World 2024)でまとめて演奏されており、再録音するという噂もあります。まさに今、アル自身による再評価が進んでいるようです。
インダストリアル・メタルの先駆者
1986年の打ち込み系のアルバム「Twich(トゥイッチ)」を経て、ベーシストのPaul Barker(ポール・バーカー)が加入。アル・ジュールゲンセンとポール・バーカーによるミニストリー黄金期が始まります。
「Stigmata」
1988年にはアルバム「The Land of Rape and Honey(ザ・ランド・オブ・レイプ・アンド・ハニー)」をリリース。
アルがやりたいことをやり切った作品で、時代を先取りする革新的な内容になりました。
名曲「Stigmata」(スティグマタ)です。
音楽的には、ヨーロッパの実験的な打ち込み系音楽(インダストリアル・ミュージック)と、アメリカの先鋭的なメタル(ハードコア・パンクやスラッシュ・メタル)の融合、ということになります。
こういった音楽が「Industrial Metal(インダストリアル・メタル)」と呼ばれるようになり、数えきれないほどの追随者が登場することになりました。ミニストリーのローディーをしていたというNine Inch Nails(ナイン・インチ・ネイルズ)のような直系のインダストリアル・メタルだけでなく、次世代のニューメタルにも影響を与えたとされています。
「Thieves」
1989年にはアルバム「The Mind Is a Terrible Thing to Taste(ザ・マインド・イズ・テリブル・シング・トゥ・テイスト)」をリリース。
いわゆる「ミニストリーらしさ」を完成させた作品です。この中から2曲紹介します。
「Thieves(シーヴズ)」はミニストリーの中でも特に人気の曲です。ここに貼ったのは1996年のツアーのライブ映像なのですが、かっこよすぎますよね。ヴォーカルが「泥棒!嘘つき!」と絶叫する一方で、スタンリー・キューブリック監督の映画『フルメタル・ジャケット』に出てくる鬼教官の声もサンプリングされています。
ベトナム戦争を舞台にした『フルメタル・ジャケット』は、ごく普通の青年たちが訓練所に集められ、画一的な殺人マシーンに改造されていく──という話でした。こういった「引用」を知ったうえで聴くと、軍隊や戦争に対する嫌悪感を表現した曲だと解釈することもできるかもしれません。
解釈はともかく、なんとキューブリック監督本人もこの曲を気に入ったようで、ミニストリーに映画の出演依頼をすることにもなりました(詳しくは後述)。
「Burning Inside」
「Burning Inside(バーニング・インサイド)」はミュージックビデオが必見です。
長髪、グラサン、頭に何かをかぶる、というアルジュールゲンセンのファッションが完成していますよね。1988年のライブ映像だとパンクのファッションなので、この時代がビジュアル面でひとつの区切りになっているのだと思います。
「N.W.O.」
1992年にリリースされたアルバム「Psalm 69(サーム・シクスティナイン、詩編69)」は、ミニストリーの代表作ともいえる名盤です。
タイトルは近代の魔術師アレイスター・クロウリーの著作に由来し、アルバムのジャケットでは数字もふくめてギリシア文字で書かれています。文字化け注意です。
「Psalm 69」の一曲目。曲のタイトル「N.W.O.」は、「A New World Order(ア・ニュー・ワールド・オーダー)」の略です。冷戦が終わり湾岸戦争に突き進んでいったジョージ・H・W・ブッシュ(父ブッシュ)の演説の言葉、「新世界秩序(a New World Order)」から取られています。
曲中では「新世界秩序(a New World Order)」としゃべる声のサンプリングが何度も繰り返されており、その言葉のむなしさが効果的に表現されているように思います。アメリカ主導のポスト冷戦体制を皮肉り、湾岸戦争を批判する曲でもあるんです。
商業的に振るわなかった時期
「Filth Pig」
1996年のアルバム「Filth Pig(フィルス・ピッグ)」以降は、つねに実験的であり続けるミニストリーに聴衆がついていけず、商業的に売れなかったり、アルが使用済みの注射針を踏んで足の指を切断することになったり(その指をデイヴ・ナヴァロが買い取ろうとしたらしい…)、麻薬依存が悪化したり、という時代に突入します。
重厚で良い曲なのですが、ここまで紹介した曲にあったようなスピード感、「突き抜けてく感」は無いですよね。この「需要と供給のミスマッチ」によって、売上が停滞したのでしょう。
ちなみに私がミニストリーと出会ったのは、2000年ごろでした。当時はKorn(コーン)やTool(トゥール)のような次世代のバンドが活躍していて、彼らが影響を受けたという伝説的な存在としてミニストリーを知り、最初の一枚として名盤「Psalm69」を聴いています。「Filth Pig」以降の作品については正直「?」と思うこともありましたが、アルという人物に惹かれて、カルト的存在として崇めていました。これが私の「第一次ミニストリー・ブーム」です。
「What About Us」
この時期のミニストリーで注目なのは、映画出演です。
2001年に、スタンリー・キューブリックの遺志を継いで制作されたスピルバーグの映画、『A.I.(エーアイ)』が公開されており、この作品にミニストリーはカメオ出演しています。
キューブリックがミニストリーのファンで、ぜひ出演してほしいとアルに直接電話をかけて依頼したらしく、まさかそんなことがありえると思わなかったアルは、いたずら電話だと思って最初のうち無視していたそうです。事務所から公式に依頼が来て、いたずら電話ではなく監督本人だったと判明し、キューブリックの死後に映画への出演が実現することになりました。
「反ブッシュ三部作」
2003年のアルバム「Animositisomina(邦題アニモシティシモニア)」を最後に、ミニストリーの黄金期を支えたポール・バーカーが脱退。
これ以降、ミニストリーの作品は政治色を強め、音楽的にはスラッシュ・メタルに近づいていきます。「反ジョージ・W・ブッシュ三部作」の登場です。
「Rio Grande Blood」
2006年のアルバム「Rio Grande Blood」(リオ・グランデ・ブラッド)は、「反ジョジ・W・ブッシュ三部作」の二作目にあたります。この時期の典型的な曲として、タイトル曲を貼りました。
イントロを聴いてみてください。「ではアメリカ大統領ジョージ・W・ブッシュからのメッセージです」というニュースキャスターの声から始まり、「──私は大量破壊兵器である、残虐な独裁者である──」という演説が続きます。そしてスラッシュメタルの演奏とともに、徹底的に子ブッシュをこき下ろしていきます。
ブッシュ政権は、イラクが「大量破壊兵器」を保有しているというCIAの情報にもとづき、2003年にイラク戦争を開始しましたが、当初の情報は嘘であったことがすぐ明らかになりました。そんなブッシュが大統領に再選し、2006年にもなるとイラク戦争はますます泥沼化──。怒っても怒り足りない。そんな感情をぶちまけた作品になっています。
「Let’s Go」
アンチ・ブッシュ三部作を締めくくったのが、アルバム「The Last Sucker(ザ・ラスト・サッカー)」です。
一曲目「Let’s Go」(レッツゴ―)は、ミニストリー流の反戦歌になっています。「レッツゴー、イラク戦争、レッツゴー、第三次世界大戦」みたいな歌詞で、もちろん文字通りの意味ではなく、皮肉です。
ただ、歌詞を文字通りに受け止めてしまうと、戦争を煽っているようにも聞こえてしまいますよね。ミニストリーが万人受けしないのは、こういった皮肉が伝わりにくいからかもしれません。
ちなみにこの頃、ベーシストとして、元Killing Joke(キリング・ジョーク)のPaul Raven(ポール・レイヴン)が加入しています。
ポール・レイヴンは、ブッシュ三部作の二作目と三作目に参加しましたが、三作目のリリース後に心臓発作で急死。
アルジュールゲンセン自身、長年の過度の飲酒がたたって「毎日血を吐いていた」ようで、胃潰瘍により心停止に至ります。
こうした中で、ミニストリーの解散宣言が出されました。
生き残る
「Ghouldiggers」
ところが、アルは生き残りました。
ちなみにアルは、ドラッグのオーバードーズでも2回死にかけており、この時点で合計3回の臨床死を経験したことになります。
3回死んで、何か吹っ切れたかのようなアルは、Buck Satan(バック・サタン)名義で全曲カントリーの作品をリリースした後、ミニストリーを再結成しました。
「Ghouldiggers(グールディガーズ)」は、ミニストリー再結成後のアルバム「Relapse(リラプス)」に収録されている曲です。名曲かどうかは分かりませんが、元気がもらえる曲だと思うので紹介しておきます。
ロックスターは早く死んだほうが神格化されて儲かる、という理屈でアルに早く死んでほしがっている音楽業界人に向けて、「俺はまだ死んでない!(I’m not dead yet !)」と叫びまくる曲です。冒頭のMCから最後のコントまで、聴きどころが満載なので、ぜひ歌詞に注目して聴いてみてください。
そしてこの頃、アルジュールゲンセンはわずか一日で顔じゅうにピアスあけています!
離婚した妻との間に一人娘がいるのですが、その娘が「お父さんってピアス開けてないから弱虫だよね」と煽ってきたので、「お前こそタトゥー入れてないから弱虫だろ」と言い返し、お互いそれぞれ顔ピアスとタトゥーをすることになったそうです(Re Gen、2012/3/2)。
50代になって娘との約束で顔ピアスを開けるって、なんだかすごい話ですよね。娘さんのインスタグラムには、たまにアルが登場します。
こうして皆、元気な中年時代を謳歌できればよかったのですが、アルバム「From Beer to Eternity(フロム・ビアー・トゥー・エターニティ)」の収録後、長年ミニストリーに貢献してきたギタリストのMike Scaccia(マイク・スカッシア)が心臓病で急死してしまいました。
訃報を聞いた時、アルは思わず倒れこんだといいます。マイク・スカッシアの居ないミニストリーはありえない、ということで再びバンドの解散宣言が出され、アルはSurgical Meth Machine(サージカル・メス・マシーン)名義でマイク・スカッシアの追悼アルバムを発表。もうミニストリーではなく別プロジェクトで音楽活動をやっていくかのように見えました。
トランプの大統領就任とミニストリーの再結成
ところが、やむをえない事情でミニストリーが再結成することになります。
ドナルド・トランプが大統領に就任したのです。
「これはアーティストとして何かしなければ!」というアルの危機感から、2018年のアルバム「AmeriKKKant(アメリカント)」が制作されました。
「Twilight Zone」
「AmeriKKKant(アメリカント)」の1曲目、「Twilight Zone(トワイライト・ゾーン)」。トランプの声のサンプリングが悪夢的で、まさに「たそがれ(Twilight)」といった感じです。
アルバム全体が「トランプ大統領?嘘だろ──?」という絶望感で満たされていて、私は初めて聴いた時、「この衝撃をここまで共有できる音楽があったのか」と驚きました。
アル・ジュールゲンセン自身、インタビューでこう語っています。
世界は危険な状態にある。導火線に火が付いた状態なんだ。このアルバムは世界に対して鏡を突きつけている。「これがお前たちのなりたかった姿なのか?」とね。アルバムのあちこちでトランプへの言及があるけど、『AmeriKKKant』は決して“反トランプ・アルバム”ではないんだ。トランプはニキビみたいなものだ。潰せば膿が垂れるけど、それだけの汚い存在だよ。そんなことより、世界全体のシステムが狂おうとしている。俺はアート、思想、創造性、人間性が失われつつある現代の世界に警鐘を鳴らしているんだ。
Barks、2018/3/23
こうした危機感から、さらにアルバムが制作されていくことになりました。
「Sabotage Is Sex」
パンデミックが始まると、アルは自宅兼スタジオにひきこもり、2022年のアルバム「Moral Hygiene(モラル・ハイジーン)」を完成させました。「Sabotage Is Sex(サボタージュ・イズ・セックス)」は、その収録曲で、Jello Biafra(ジェロ・ビアフラ)との共作です。
ジェロ・ビアフラは、ハードコア・パンクのバンド、Dead Kennedys(デッド・ケネディーズ)の元ボーカルで、左翼の政治活動家としても知られています。かつてはLard(ラード)というプロジェクトでもアルと組んでおり、それ以外でもよくコラボしてきた、いわば左翼の戦友です。
この曲は、歌詞もミュージックビデオも、2020年のBlack Lives Matter(ブラック・ライヴズ・マター)運動を思い出させる構成になっています。
「B.D.E.」
そして今年、2024年3月には、「Hopiumforthemasses(ホーピウムフォーザマシズ)」を発表。
なんと一曲目の「B.D.E.」では、社会にあふれるミソジニー(女性嫌悪)を批判しています!
ちょっとここで個人的な話をさせてください。私は若い頃メタルが好きだったのですが、メタルの世界があまりにも男性中心社会で、そういうのが無理になり、ある時から聴かなくなっていたんです。だから、2024年になってアル・ジュールゲンセンが「有毒なミソジニー(Toxic Mythoginy)」について歌っているのは、かなり胸が熱くなる大事件でした。ちょっともう、言葉にできない感じです。
また別のインタビュー動画では、MeToo運動を「健全な進歩」だとし、次のように語っています。
要約すると、「社会は、広告やメディアを通じて女性を客体化(モノ扱い)して、人間扱いしてこなかった。そんな社会がエンタメ業界の性加害者を助長してきた。すぐに変わることができなくても、いまこそ男たちは我が身を振り返り、一歩踏み出す時だ」。
このインタビューを見ていると、アルを「メタル界のフェミニスト」と呼んでもいいのではないか、という気がしてくるのは、私だけでしょうか?
もちろんこれだけでそう言い切ることはできませんが、少なくとも「B.D.E.」という曲は、フェミニズムのメタルです。そしてこの曲がきっかけとなり、私の「第二次ミニストリー・ブーム」が始まったのでした。
現在のアルは、ポール・バーカーと共にミニストリーの「最後のアルバム」を制作中とのことです。
完成が楽しみな一方、最後というのはちょっと悲しいですよね。ミニストリーは何度も「解散、からの再結成」を繰り返してきたので、まだ続きがあるのではないかと期待しています。
さて、ここまでミニストリーの活動を時系列で追ってきました。いったん仕切り直し、次の記事ではここで扱いきれなかったマニアックな話を紹介します。